いきなりインバウンド復活しちゃいましたね。    着付け体験も茶道も復活で、なんだかあわただしい日々を送っています。

なぜ日本人は着物を着るのか

KIMONO Presentation 1でのお題です。

これは米国の先方からのお題でした。

そもそも、着物を着る理由なんて考えたこともないけれど、

どうしてもって言うなら、これしかない。

「着物が好きだから。」

その一言に尽きると思う。

こういうのもありかな?

「着物がそこにあったから。」

日本人が日常的に着物を着なくなった理由

 
 
まい吉
ここからはプレゼンのために、数十名の着物愛好家にインタビューしたものをまとめたものです。皆様、ご協力ありがとうございました!

 

現代において日本人が着物を着る理由をお話しする前に、着物が日常着ではなくなった理由をお話ししなければなりません。

西洋文化が日本に流入し、人々のライフスタイルが変化し、今では日本人は日常生活で何を着るかを選ぶことができます。その結果、着物が不便になり、着る機会が減り、値段が高くなり、着物の着方がわからない人が増えました。

それでも、日本人は民族衣装である着物を着ています。

では、日本人は何のために着物を着るのでしょうか?

 

1000年の時を超える文化的背景がある

通過儀礼

日本人は通過儀礼に着物を着るのが一般的であり、その考えは世代から世代へと受け継がれていると考えています。代表的なお答えは、

通過儀礼の時には着物を着るものだから。

 自分の意思とは関係なく、子供の頃から「通過儀礼では着物を着るものだ。」と親から当てがわれて着物を着せてもらっていたので、余り考えることなく「そういうものだ。」と刷り込まれた部分があると思う。私は知らず知らずのうちに特別な日には着物を着たいと思うようになっていた。

 日本の民族的文化的行事だから着物を着るのがあたりまえ。どの国にも族衣装があるので、着物はその一種である。

 成人式はお祝いを込めてハレの日の行事であること。したがって礼装である振袖を身にまといお祝いをするもの。

 通過儀礼を大事にする国民なので、伝統や格式も大事にされていく。

 日本ならではの行事。そこで民族衣装を着てお祝いすることが続いていることは、素敵なこと。

 

日本人のアイデンティティとプライドを再確認する

実際、ほとんどの日本人は着物が似合います。着物を着ると「私は日本人なのだ。」と気づきます。

ほとんどの日本人は海外に住むことで日本の良さに気づき、日本文化を知れば知るほど「ルーツここにあり。」と誇りに思うようになります。

日本の誇り、それは着物。

 若い頃は全く着物に興味はなく、見向きもしなかった。歳を重ね、海外に滞在する機会があり、明らかに日本人として周りの人と接するうちに、日本の良さ、日本の誇り、それを大切にして生きていくのは素敵な事だと思うようになった。

 

日本文化の継承と保護

特に着物愛好家は購入して着用することで、常に着物文化が衰えるのを防ごうとしています。通過儀礼ー最近では浴衣、女袴、振袖の三大ムーブメントーはそれに大きく貢献しています。

着物は日本の歴史、伝統、そして魂である。

 着物は単なる衣装ではなく、日本の歴史であり、伝統、そして魂だと思う。それは職人技の素晴らしい技術と、親から子へと受け継がれる愛を含んでいから。だから、着物は七五三などの儀式や成人式、人生の節目などで着られている。その節目の日に、日本人に本当に着たいものを聞いてみると、ほとんどの人が「着物を着たい。」と答える。

 日本独特の文化なので、これまで続いてきた着物文化を次の世代に継承して行きたい、伝統を守りたいという気持ちがある。

 誰かが着て繋げていかなければ、衰退する文化になった時、日本は物凄い遺産を無くすような気がする。

 日本の美しい四季や風土を取り入れた模様や染色や織りの技。2800匹以上の蚕の命をまとうことになる重み。皇室が受け継ぐ養蚕の伝統など、先人達が繋ぎ受け継いできた素晴らしい宝だと思う。着物が、博物館でしか見られない‥という未来にならない為に、着付けを教え、着物の素晴らしさを伝える為の事業を始めた。また、着物を着ることで歩く広告塔となり、継承を促すことになる。

 

若者には新鮮に映るきもの

最近は若者がファッションアイテムのひとつとして着ています。ワードローブの一つとして加える感じでしょう。着物自体に馴染みがないので新鮮に見えるそうです。

 日本の文化でありながら、現代で着物文化に触れる機会が減った。それが、逆に真新しく感じるからではないか。

 

着物を着る人の数だけ理由がある:個人的な理由

「選択できる時代に、着物を着る選択をした”日本人”が何故着るかは、着る人の数だけ理由がある。」

はい、その通り。激しく同意します!

 

伝統文化の習い事

 習い事で着物を着る機会が多かったため、自分で着られたらなと思い、お稽古を始めた。

 着付け教室に行き、それから着付けを忘れないように、茶道教室で定期的に着るようにした。

 私が着物をき始めたのは通訳案内士の試験に合格してからです。ガイドになったら外国のお客様に日本の伝統的な衣装の素晴らしさを説明したいと思った。説明するには自分が着物を着られるようにならないといけないと思い着付けを習い始めた。

 

仕事で着る

着物を仕事で着る方も結構いらっしゃいます。まい吉にとって着物は仕事着とおしゃれ着です。勝負服かな。

 中学生からお琴を習っていたので着物は親しみがあり好きだったが、仕事、育児と忙しく、着物から遠のいていた。仕事のために着せ付けを習い、お客様に喜んで頂けるのはとても嬉しいので続けている。

 娘の成人式がきっかけで着付けを習い始めた。着物には全く興味がなかったのに自分でも不思議。着られるようになるのも楽しかったし、「お似合いです」なんて言葉にも騙されて^^ 通訳案内士の資格を取ったので、自分が楽しいと思える着物やお茶を通して文化案内士になりたい。

 ホテルのレセプションの仕事で毎月1回は着物着用が必須だったため着付けを習いました。

 

健康に良い

着物を着ると背筋が伸びます!

 シルクの着物を着れば、身体が暖かくなり気分も落ち着く。

 着ると体調が良くなる。

 着物は気分を上げる。

 

受け継ぐ誇り

着物は何世代にもわたって着られる魅力があります。

 おばあちゃんとお母さんの着物を着て本当に誇りに思う。今着られるなんてすごい。昔の着物は細かな技術を駆使していて、本当に綺麗。

 亡き母が残してくれた着物をそのままにするのは忍びなく供養も兼ねて着たいと思うようになった。そして古き良き着物の新たな発見をするのが今はとても楽しい。

 着物を着初めたのは小学生の頃からで、母親が和裁をしていたので3姉妹だった私達にアンサンブルを仕立ててくれた。

 

コーディネートの楽しみ

洋服では考えられない組み合わせでも着物ならOKなこと、たくさんありますよね!

 着物は魔法です。帯を変えるだけで印象が変わる服はなく、パーツを変えるだけで印象が変わる。つまり、コスパが良い。

 着物は高い、数枚有れば十分、という意識だったが、アンティークや、ネット販売の着物があることを知ったら、ハマってしまい、いろんな物を組み合わせると楽しくて!という具合に徐々に生活に入ってきた。

 カジュアルな場所でカジュアルな着物を着ることができると知って、洋服プラスαの選択肢が増えて、大人の楽しみが広がった。

 

とにかく日本人に似合う服

着物って意外にオールマイティなんです。

 着物は服よりも見栄えが良く、体型をカバーします。

 パーティーで日本人にぴったりのドレス。

 便利な礼装。結婚式では着物の方が洋服より格上に見える。

 大事な場所で着るなら、きちっと感があって好き。

 正装らしいところ。

 意外と着るのが難しくなく、意外と似合った(笑)から。 

 着物を着ると「映える」から。

 年齢不詳になれる。

 

着付けで達成感を得る

着付けは楽しいです。着上がるまでの行程を楽しみます。

 着物を着るのは少しトリッキーなので、達成感があります。

 帯結びが楽しい。帯は私に想像力を与えてくれる。まさに芸術。

 二十歳の成人式で初めて振袖を買ってからは暫く遠ざかっていましたが、子供が大きくなってから「1人で着物を着たい」と思い習い始めた。

 

広くて深い着物の世界

着物を始めると歴史、生産地、生地の種類、帯の種類その他と覚える事が沢山あり、奥が深いです。

 古き良き着物の新たな発見はとても楽しい。

 着物は私たちにたくさんの知識を与えてくれます。素晴らしい。

 着物を知れば知るほど面白い。その世界をもっと知りたくなった。

 着る楽しみ以外の色々な知識を得る楽しみが大きい。

 

その他

 独特の生地感が好き。

「美しくて綺麗な絹物にこの身を包みたい。」日本のどの時代の女性がただ一つ思うところ。

 着物を着ることは私にとってちょっと優越感。

 

と言う訳で理由は数え切れないほど色々ありますが、集約すればやっぱり、

 

着物を着るのは好きだからしかないです。
 
あなたも改めて考えてみませんか?
そこには新しい気づきがあると思います。
 

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アンティークや銘仙生地、もったいないハギレをシックで大人可愛い着付け小物によみがえらせるプロジェクトです。

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