皆さん、袋帯の柄を意識して合わせていますか?
何の気なしに「テ先はこれくらいー♪」とか言って雰囲気で合わせていませんか?
お手持ちの袋帯の構造、柄付けを知ればあら簡単!
新しい帯を初めて締める時には必ず確認しましょう。
着る当日に慌てないためにもね^^
準備するもの
- 袋帯
- 帯枕
- ガーゼ
- 仮紐
- クリップ3個
- 帯締め
- 帯揚げ
柄が全体の60%を占めている六通柄で見ていきます。
長さは4m40cmです。(推奨は4m30cm以上)
六通にはタレ側に柄止まり、そしてテ側にも柄止まりがあります。
位置決め
では、始めましょう。
1.裏を上にしてタレ先を左に置き、帯幅一つ分取ります。
2.1を基準にして帯幅3倍と6倍の両方にクリップをして下さい。
6倍のクリップからテ側をすべて半分に折ります。再びタレ側を見ていきます。タレ側の柄止まりにクリップをして下さい。(クリップは計3か所)
帯を締める
実際に帯を締めてみましょう。
仮紐を使用した背中で交点を折り上げる方法で帯を締めます。
3.テを肩に置き、柄止まりのクリップを背中心に合わせ、胴に帯をひと巻きします。クリップの位置をずらさずに矢の羽を引きます。
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4.帯幅6倍にしたクリップはどこにありますか?肩甲骨から右肩甲骨あたりの範囲に6倍クリップが来ます。
5-1.もうひと巻きします。前に来た柄は良い位置に来ていますか?こちらの写真↑は4の腹側です。矢印に柄のポイントが来るのがベストです。
5-2.こちらは6倍クリップを左脇にしてみました。印象が全く違いますね。腹の柄が華やかで良いのですが、この帯の場合お太鼓柄が良いところに出ませんでした。
6.確認です。クリップを使わない場合は肩から下がっているテ先はどの位置にありますか?ご自分の位置を覚えておきましょう。
写真のテ先の位置はテが長めになります。
一般的な合わせ位置は右角(ワ)が帯の中間あたりです。
二重太鼓を作る
7.タレで二重太鼓を作ります。枕をタレ先上の3分の1(破線赤)~半分(破線黒)の位置に重ねます。
柄を合わせている時の持ち方です。下の写真のようにタレ先とお太鼓部分の柄が同じ位置に来るようにします。その後の一連の動作は二重太鼓の結び方をご覧ください。
8.枕はそのままの位置で柄を合わせます。タレ先からお太鼓部分の先端が5㎝、またはそれ以上出る方がお太鼓は作りやすいです。
左の写真はちょっと長すぎて、自装の場合にはお太鼓は作りにくいです。
9.はい、お太鼓できました。お太鼓の柄の位置はいかがですか?お太鼓とタレの柄はつながっていますか?(あ、シワが!締める前にしわ伸ばしを!)
つながってない柄は今一つ見栄えが良くないかも・・・
クリップ位置や柄位置は胴回りサイズで微妙に変わってきます。
これらを基準に自分のベストポジションを探してくださいね!
袋帯の最もスタンダードな結び方、二重太鼓。 良い事が再びありますようにと、主にお祝い事に結ぶ帯の形です。 また、茶事にも。 少しカジュアルダウンしたしゃれ袋帯でも結びます。(写真) 結び方は二通り。 帯枕で幅を[…]
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