いきなりインバウンド復活しちゃいましたね。    着付け体験も茶道も復活で、なんだかあわただしい日々を送っています。

三重紐で結ばない文庫「折り文庫」+ アレンジ、五重紐でも!

「わっ、この帯固いわー。どうやって結ぼうか・・・」

そんな時、皆さんはどうしていますか?

ふくら雀か文庫、立て矢でしょうか。

そんな帯には改良枕が使えますが、今回は三重紐、またはまい吉特製 ”手作り五重紐”を使って、結び目を作らない帯枕を使わない「折り文庫」を結びます。

 

  • 固くて張りのある帯、刺繍部分が多い帯
  • 結ぶとお団子どころではないコブみたいな結び目になってしまう帯
  • あまり折りたくない帯

 

に適しています。

変わり結びの多い中、文庫はシンプルですがかえって目立ちます^^

前撮りは華やかに、成人式はしっかりとした帯結びが必要です。

 

この「折り文庫」は自分だけで結べるように考えました。結び方は同じです。

 

結ぶ準備

結ぶ前に準備をします。

帯の二巻き目にタレ側の柄止まりが中心より左側(巻が逆なら右側)に来ることを基本にして、以下のテ先を折り込む位置や三重紐(五重紐)の位置を決めます。

 

 

  • テ先と手幅1.5~2倍の無地部分を三つ折りにします。折り込んで、角をクリップで挟みます。
  • タレ先から帯幅約5倍のところに帯の表側1対裏側2で三重紐(表側2対裏側3で五重紐)を通し、クリップで留めておきます。
  • 必要ならば腹の部分を幅出ししておきます。
  • 三重紐の場合は必ずガーゼか仮紐を、3分の1から更に半分に折った帯揚げとゴムで束ねておきます。

 

 

 

「折り文庫」の結び方

 

1.三つ折りにしたテ先を背に留める。

 

まい吉
折り紙のように折っていきます。

 

 

2.二巻きする。

 

 

3.タレ側を内側に折り上げる。

 

 

4.テ先の無地部分を見せないように折り込む。折ったあまりを五重紐の背中側から1番目と2番目の間に挟む。三重紐の場合は次の5.へ。

 

 

5.折ったあまりを帯の1巻目と2巻目の間に入れ込む。

 

まい吉
羽根の土台になりると同時に帯のゆるみを防ぎます。

 

 

6.タレ元を三角に開く。

 

 

7.白線のように折っていき、羽根部分を作る。だらり風にしたい方は三つ目のワを減らす。

 

まい吉
羽根の中心の重なりが帯枕の代わりになり、結びの高さを出します。

 

8.折ったところ。

 

 

9.下から上に半分に折る。

 

 

10.更に上から下に半分に折る。

 

 

11.背中側のもう半分も同様に折る。(二つ山折り)

 

 

12.帯上線(白矢印)にある三重紐(五重紐)の一番上で右羽根を留める。二番目で左羽根を留める。この羽根は必ず帯上線に乗せる。

 

 

13.三重紐の場合はガーゼ(仮紐)+帯揚げは補強を兼ねて羽根と帯上線の間に入れる。五重紐の場合は帯揚げのみでOK。

 

 

14.テ先を折って帯締めを通す。

 

まい吉
帯締めはタレの折り返しを補強します。

 

 

15.文庫の羽根を形作る。

 

まい吉
ん?柄の出方を考えましょう。

 

16.帯前を整えて完了!

 

 

ちょっとアレンジ

 

テ先が長い場合、先に飾りを作ります。

17.テ先に五枚扇を作り、ゴムで留める。

 

 

18.帯揚げを折り返しにあて、扇を返して帯締めを結ぶ。

 

 

19.左右から見たところ。

 

「折り文庫&シンプル大人の振袖」、着上がりました!

とても簡単なのでトライしてみてくださいね。

 

ひとり結びの動画もございます。まい吉、奮闘しました!!

 

 

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アンティークや銘仙生地、もったいないハギレをシックで大人可愛い着付け小物によみがえらせるプロジェクトです。

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