ゴールデンウイークあたりから汗ばむ日がちらほら。
んー、そろそろ浴衣の仕込みを始める時期かな。と思う。
その年の新作柄も店頭やオンライン通販でもちらほら。
さあ、今年はどんな浴衣にしようか。
ひとめぼれした浴衣の反物を手に入れたら、自分で反物から浴衣を仕立てましょう。
水通し
さて、反物はこちらです。
2、3年振りに訪れた問屋さんでひとめぼれでした。
良く見たら牡丹柄?
好きなものは意識しないでも手に入れてしまいますね。
はい、まずは水通し。
左上:一応移染しないか確認。
右上:桶で浸けているところ。
下:ハンガーに掛けて室内干し。
”浴衣の支度、水通し”の時とは違い、浸けたのは3時間ほど。
水の感触が十分とろりとしていたら取り出します。
洗濯機で軽くすすいだ後、1分以内で脱水。
濡れているが滴らない程度=シワがない。
半乾きでも、完全に乾かしてからでも良いです。
2、3日放っておきます。理由はまだ縮むかもしれないからです。
水通し前:縦 12.49 m 横 41.0 cm
水通し後:縦 12.40 m 横 39.8 cm
縦が9 ㎝も縮んでますね。水通ししなかったら大変なことに。
地直し
次に地直し。
左上:最初は地の目を整え、待ち針を打ち固定してアイロンがけ。
左下:芯棒に巻き取りながらアイロンがけ。
右上:縦横の地の目を整え、その線に沿いながら押さえる様にアイロンがけ。
右下:ヘラ台などの直角を利用して地の目を整える。
アイロンがけはあくまでも地の目を整えるのが目的です。
せっかく縮めたのに伸ばし過ぎない。
シワは霧吹きかスチームで取ります。
この時、反物に織傷などの難がないか確認します。(積もる時にもします。)
あれば糸印をつけ、仕立てる時に極力見えない部位にします。
左:地直しをして巻きあがったところ
右:地直しの前にピンワークしてどんな雰囲気になるか見たところ。帯は大人の兵児帯。カッコいい!
仕上がりをお楽しみに!
阿波しじらの水通しはこちらです。