もの作り魂に火が付き、着物を着るだけでは物足りなくなった。
浅草で反物を買った。
和裁の本を買って、DVDを見ながら見様見真似で縫った。
初めて縫ったウールの着物。ウールは意外に生地が動くので苦労した。
でも、だからこそ、
着物を作って初めてその価値が少しだけ分かったと思う。
例えば着物1枚仕立てるのにもなかなか手間がかかる。
綿の反物なら水通しして糊を取り、半渇きでアイロンし生地の目を整える。
13 mもあるから疲れる。
柄合わせ、裁断、しるし付けでやっと縫いに入れる。
染や織からなら?
その前にカイコ育てて繭取って紡いで・・・なんて考えたら気が遠くなるわー。
(実は最近、そのようなことが現実にできるかもしれないという希望が!!!)
値段が高いものにはそれなりの理由があるし、逆に安い理由もある。
ただ単に「着物はみな高価!」なんて先入観を持たないようにね。
洋服と同様に着物もピンからキリまであるし、素材もさまざま。
ある日、上質な絹をまとった。
生地も良いが仕立ても良いのだろう。
絹が皮膚の一部になっているように感じた。
こころが震えた。
感動。