「日本には明確な四季があります。いや、ありました。」と言わざるを得なくなってきちゃいましたね。
三寒四温と言うけれど、一日の最低気温と最高気温の落差ありすぎだし。
2019年春は、桜満開で雪!でしたからね。
(なんと、2020年は、さくらの開花で雪でした!)
身体が慣れるのに大変です。
環境で衣服は変わるもの
日本は温暖な気候で、梅雨もあり台風もありで意外に降水量が世界の中でも多い国です。
国土は山がちで緑も多く、川の流れも早くきれいな水も豊富。
シルクロードからの文化の影響も受けつつ、環境に見合った衣服として着物文化も発達してきました。
伝統文化ではあるけれど、最初から今の着物の様ではなく、時代時代で変化してるんですよね。
だから今、変わっても、変えても良いと思う。
現在の着物の衣更えの決まり事は、
6月、袷から単衣に。
7月・8月、単衣から夏物、いわゆる紗や絽夏紬などの薄物に。 麻も!
9月、夏物から単衣に。
10月、単衣から袷に衣更えの時期です。
しかし・・・
いったい何を着ればいいのよ?と迷うことしばしば。
暑い時は暑い!寒い解きゃ寒い!体感で決めます。
我慢大会ではないのでそれなりに着ます!
「周りの目が気になるわ。」という方もいる事でしょう。
“きもの警察”が目を光らせている?
きもの学院がうるさく言う?
実際は余程の着物通じゃなきゃわかりません。
普段着、おしゃれ着は体感で着ましょう。
気候の変化に対応しましょう。
皆さんも実践されているかもしれませんが、小物について季節を意識で良いかと思います。
干しつつ染みなどチェック中。どれを洗いに出そうかな。
汗かいたのは汗抜き(水洗い)もしてもらわないと丸洗い(溶剤で洗う)では汗は落ちないしね。
従来の衣更え時期
今までの衣更え時期は・・・
10月から5月 袷 半衿は塩瀬、ちりめんなど
6月9月単衣 半衿は塩瀬、ちりめんなど
7月8月 夏物 半衿は絽
ところが・・・
最近の衣更え時期(私)
4月末から単衣、今年は中旬。
5月の夏日や梅雨時期に絽の襦袢
単衣の時期に透けない夏紬
10月半ばまで単衣
あとは気温と相談して下着で調整します。
まさしく温暖化ですね。
江戸時代の衣更えとは?
現代の衣替えは入れ替えるだけですが、
江戸時代の衣更えは「着物を縫い直す」ことでした。
単衣 → 袷 → 綿入れ のローテーションだそうです。
それも9月9日の衣更えまできっちり直しておかないと、赤っ恥だったそうです。
新暦だと10月中旬。
ちょうど良い。
日本の気候を考えると旧暦の方が合っていますね。
それに気温も今より低かったそうですし。
無理のない快適なきものライフを目指しましょう!