下着は和装用でも洋装用でも自由です。
「洋装の下着を着てその上に着物を着る。」
和服と洋服の二重生活だった頃からそれは当たり前だったそうです。
うそつき襦袢もその頃(1938)からあったそうです。
だから今もそれでも良いのですよ。
下着の役割とは?
- 汗を吸い取り、きものを汚れから守る
- 保湿・保温
- 補整 (下着をきちんと付けると自然と襦袢も着物も乗ってきます。)
下着を選ぶ
まい吉の場合、
夏は大手スーパーの涼しい下着(綿の楊柳より涼しかった・・・!)。
冬は着物用の発熱下着。ももひき(股引)もあったかいやつです。
機能性下着大いに活用しましょう。
一方でアレルギーがある場合は気を付けましょう。
なるべく肌にやさしい自然素材を選びましょう。
木綿の肌襦袢。汗を吸収し、さらっと気持ちい。長襦袢の衣紋の止まりも良い。
昔ながらも良いものです。
裾よけを選ぶ 素材は静電気の起きにくいものが良いです。 ベンベルグ! 特に冬はそれ以外のものには必ず静電気除けスプレーをします。しないと歩くたびにもたついてイライラが増します。 私の裾よけヘビーローテーションは夏でも透け[…]
私の中で久々のヒット本。 手ほどき七緒の高橋和江監修による十人十色の「補整術」だ。 高橋さんと言えば、着物の下着で実績のある「たかはしきもの工房」の女将ですね。 手ほどき七緒 「[…]
和装ブラジャー
和装ブラジャーを着用で美しい鳩胸をつくることが望ましいですが、カップ無しのブラジャーやスポーツブラでも十分代用できます。
カップ無しをすすめる理由は「本来洋装のブラジャーは胸を強調させる」ものだからです。
体型に凹凸があると衿合わせがうまくいかない場合があります。
自分でする補整です。=自装 まい吉の考えですが、 「補整とは、体の線を整えて衣服を着た姿を美しく、更に魅力的に見せる手段。」ではないかと。 和装、洋装共に目的は同じですが、違うのは何を美しさの基準とするかですね。例えるなら[…]
肌襦袢を着る
肌襦袢。どうやって着るの?紐付いてないし。意外と教えてくれませんよね。
え?私が生徒だったお教室だけかしら?(笑)
肌襦袢をはおり、背中心を合わせます。
衿合わせは前中心で対称にします。
バストを十分覆えるくらいに合わせられるものが理想です。
以前は⾐紋で肌襦袢の衿淵に引っ掛ける着方をしましたが、現在では下着を⾒せない着方が主流です。
T-シャツ型の下着を着る場合は、その下着が⾒えないような衿のくりが⼤きいものを選びます。
⾐紋を⼤きく抜きたい場合は後ろ衿を下にぐっと引いておきます。
裾辺り(点線)を両⼿で持って同時に引きます。
肌襦袢の紐は通常付属していません。前合わせで胸が被るくらいのものが最適です。
はだけるのはサイズが合っていないことが考えられます。
補整をする場合は肌襦袢の上にタオル、または補整パッドを付けます。
浴衣の下着は?
下着はこれ!という決まりはありませんが、透け防止のために必ず着ましょう。
汗取りにもなります。素材は綿、麻、化繊などがあります。
浴衣スリップを着る
意外と着られない方が多い浴衣スリップ。
さあ、着てみましょう。
1、浴衣スリップをはおり、背中心を合わせる。
2、衣紋を大きく抜きたい場合は後ろ衿を下にぐっと引いておく。
3、下前を被せつつ、下前の紐(右側)を左脇の穴に通す。
4、そのまま左右の紐を後ろに回す。衿合わせは胸を覆うように深くする。
5、背中で交差させる。
6、紐を前に持って行く
7、片花結びをする。
8、紐の端を胴の紐に挟む。背中のシワも伸ばしておく。
はい、着ることができました!
衿合わせは左右対称になっていますか?
浴衣や着物の衿元から衿ぐりが覗かないように袖を外側(手首側)に引いておきます。
左脇の通し穴に気づかない方がほとんどです。
着物レンタルショップに来るお客様のほとんどが迷います。
めったに着ないですものね。浴衣を着る機会にぜひ覚えてくださいね!
今年の夏も暑いのでしょうか・・・そんな時はやっぱりうそつき襦袢かな!
|